注)このページの目的は、「このような発言には、このように応えるのがいい」という、いわゆる正解を示すことでありません。
「このような場面で確認型応答を使うとしたら、こんな可能性がある」ということを示すことによって、反応型応答と確認型応答との違いを区別できるようになることです。
なお、例文では、「確認型応答」がされたとして会話が展開していきます。反応型応答・確認型応答について こちら
■学校の先生と生徒の教育相談らしき会話を想定して……
注)この例文の目的は、応答の型の違いを理解してもらうことであり、「このような発言には、このように応えるのがいい」という、いわゆる正解を示すことでありません。なお、例文では、「確認型応答」がされたと仮定して会話が展開していきます。
生徒:社会の勉強ってどうすればいいんですか?
先生1:社会の勉強の仕方が分からなくて困っているんだね。←確認型応答
先生2:教科書の中の大切なところをノートに写して憶えるといいよ。←反応型応答(提案)
先生3:今ごろ、まだ、そんなこと言っているのか?←反応型応答(非難)
生徒:そうなんです。覚えればいいってことは分かるんですけど、どうしても集中できないんです。
先生1:それがわかっていれば、あとはやる気の問題だと思うよ。←反応型応答(激励)
先生2:集中できないのは、どうしてだと思う?←反応型応答(質問)
先生3:なかなか思うようにいかないんだね。←確認型応答
生徒:そうなんです。それで、そろそろ勉強しようかなと思っていると、先にお母さんから「勉強しなさい」って言われてしまうんで、つい反発したくなっちゃうんです。
先生1:その気持ちわかるよ。←反応型応答(同情)
先生2:しようと思っているところで先に言われるとムカッとするんだね。←確認型応答
先生3:お母さんに反発したって仕方ないだろう。←反応型応答(反対)
生徒:いいえ、それほどではないんですけど……。でも、勉強に限らず、お母さんはいつも僕のすることにうるさく口を挟むんです。その声が耳にこびりついていて、テスト勉強していても、もし点が悪かったら、またお母さんに小言を言われると思うと、それが気になって集中できないんです。
先生1:お母さんの言葉が気になるんだね。←確認型応答
先生2:お母さんも君のことを考えて言っているのだから、お母さんの気持ちもわかってあげたほうがいいよ。←反応型応答(忠告)
先生3:なんでそれくらいのことで集中できなくなってしまうんだろうね。←反応型応答(質問+非難)
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